秋名の伝統行事「ショチョガマ」に続き、午後4時頃から「平瀬マンカイ」が行われました。

ショチョガマが日が昇る頃に対して、平瀬マンカイは日が沈むころなのでしょうか、キッチリ何時に始まるというわけでもなく、それはいきなり始まりました。
場所は秋名漁港近くのふたつの岩が舞台です。
午後3時頃に到着しましたが、浜辺にはブルーシートが既に設置されており、人も大勢集まってきていました。

新米で炊いた赤飯を平たい珊瑚ではさみこみ、神平瀬へお供えする様子。
なんだか趣深いです。


下の写真は一歳未満の子供を男の子は男平瀬、女の子は女童平瀬(めらべひらせ)へ足踏みさせ健康に育つことを祈願している様子です。

そうこうしているうちに、認定式でしょうか、表彰式でしょうか一人の男性が宮司さんより讃えられています。
離れていたため、内容は全くわかりませんでした... 誰か解る方がいらっしゃいましたら教えて下さい



時間も経ちいよいよ儀礼の始まりです。
写真左側が神平瀬とよばれる平瀬で、右側が女童平瀬とよばれる平瀬です。
神平瀬にはノロが5人立ち、女童平瀬には7人の宮司が立ち太鼓を叩き、互いに平瀬マンカイの唄をうたいます。

宮司は両手を水平にあげて左右に手を返しネリヤカナヤ(海のかなたの神の国)から稲霊を招き五穀豊穣を願う。

ノロも合わせて祈りをささげる。



その場はしんと静まりかえり、波の音と、風の音、セミの声だけが響き渡ります。
ノロ(神女)と言われ、島の人達が神として信仰している方々がゴツゴツした平瀬の上にひざまずき祈りをささげる姿は圧巻で、おもわず息を止めてしまいます。
最近、パワースポットという場所が注目され、多くの人が求めていきますがこの行事は、パワースポットではなく「パワーモーション」とでも言いますか何となくその瞬間だけ大きな力が湧き上がっているような感覚でした。

その後は海岸で人々も加わり、八月踊りが行われました。





踊りが終わると宴会開始です。
それぞれ、運動会なみの豪華なごちそうを持ち寄り酒を飲みかわし、行事の余韻と豊作の知らせを祝います。


道中にて... 稲穂が水田の脇で干されておりました。

夜も遅くまで、踊り、唄い、飲みます。 もう祭りですね

以上、私が初めて見学してきた秋名集落のアラセツの様子でした。
間違っている箇所があるかもしれませんがその辺はご容赦を...
集落の皆様、大切な大切な経験ありがとうございました!