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2012年10月24日

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


旧暦9月9日、瀬戸内町の諸鈍集落で「諸鈍シバヤ」が行われました。

昨日の投稿の続きで本日は第二部をお届けいたします。

諸鈍シバヤとは、平安時代壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた、平氏の平資盛(たいらのすけもり)が遠い遠い奄美地方まで逃げ込み、住民との交流を深める為に芸能を披露したのが始まりと言われています。

国指定の重要無形民俗文化財に指定されており、「大屯神社祭(おおちょんじんじゃ)」の中で演じられています。

そんな諸鈍シバヤの第二部が始まる前に、地元集落の方々による土俵入りが行われました。

土俵の周りを唄を歌い踊りながら一周します。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


肩にかついでいるのは、「力飯(ちからめし)」と言ってその名の通り、食べると元気が出るそうです。

なんとこの「力飯」見学しているみなさんに配り始め、私も一つ頂きました。とっても美味しかったです☆


土俵入りの後は、将来の諸鈍シバヤを引き継いでいくであろう地元の子供達によるミニ劇場が始まりました!!

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


これがまた可愛いんです!! 多くの観客の前でも緊張することなく、のびのびと演技をしていました。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

衣装も演技も大人顔負けの出来栄えです。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

そこで、突然イノシシにが襲ってきます!!

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

男の子たちが追いかけまわし、退治しています。
みんな息を飲んで勝負の行方を伺います。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

男の子達が無事、退治してくれましたface02

怖かったね〜

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


会場は割れんばかりの拍手icon12
こんな真剣に演技をしてくれる子供達がいたら、将来の諸鈍シバヤもきっとずっと引き継がれていくはずです。


諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


その後、諸鈍シバヤの第二部が行われました。

シシキリ

1人の美女が野原で踊り浮かれているところを、突然シシが現れて襲いかかる。そこで狩人が登場し、シシを退治する寸劇です。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

シシの登場です。
とってもリアルで、美女にバレないように観客席の脇から突然登場しました!

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


本当に獲物を襲いかかるように隠れながら、そろそろと近づいて行きます。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


砂埃も舞うような迫力の演技!!

あわや!というところで狩人が登場し、シシと戦います。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-



諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

取っ組み合いをするなど本当に戦っているようです。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

最後には、イノシシの急所を突き、若い衆を呼んで運んでいきました。

この「シシキリ」は今までの演目とかなり様子が異なり、ダイナッミックな演技と、わかりやすい内容で、きっと昔から多くの観客を沸かせていたんだと思います。


ダットドン

自分の琵琶がすり替えられているのに気がついた座頭が琵琶の音が聞こえてくる川向こうに渡ろうとする様子をユーモラスに演じる踊りです。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

琵琶を無くした座頭さん、なんだかかわいそうでした。


カマ踊り

今年の豊作を感謝し、来年の豊作を祈願する意味で両手に木製のカマを持って踊ります。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-



タマティユ

諸鈍シバヤ唯一の人形劇。
大蛇が現れるとタマティユ(玉露)は屏風の中に隠れるという素朴な人形芝居。

白くお化粧をした美女はこれからどこに行くのでしょうか。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

ルンルン♪踊っていると木の隙間から大蛇の尻尾がゆらゆらと

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

次の瞬間には、大蛇が顔を覗かせます。あわてて美女は屏風の中に隠れます。 これを三回繰り返す人形芝居です。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-


タカキ山

諸鈍シバヤの最後の出し物で打ち止めにふさわしい明るさと躍動感に満ちた踊りです。これも豊作を祈願する踊りと言われています。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

以上、11演目で諸鈍シバヤは終了となりました。
約800以上前から続く芸能が、今でもこんな形で見ることができてとても嬉しい気持ちになりました。

きっと平資盛も、今でもこういう形で伝統として残っていくだなんて思ってなかったのかもしれません。
これからもこの大切な伝統芸能を残して行って欲しいと切に願います。

それにしてもこのブログを書いてみて「諸鈍シバヤ」に関する資料があまりにも少ないことには驚きました。
演目の前にこれから、どういうことをするのか少しだけアナウンスがあるのですが、そのアナウンスから内容を察することが難しく、また演技をする方の衣装の意味や、道具など奄美に古くから伝わる道具とはかけ離れたものが多いため、最後まで謎のままでした。

少しだけ、動画も撮ってみました。

諸鈍シバヤ スクテングヮの様子






集落の皆様、本日はありがとうございました!!
とっても貴重な経験をさせていただきました。

神社内の様子

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

平資盛は和歌に優れていたようです。 このカケロマの綺麗な風景をみて何を思っていたのでしょうか。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

また、諸鈍長浜は「男はつらいよ」のロケ地としても有名です。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

大きなデイゴ並木あり、風情豊かな場所です。

諸鈍シバヤ(第ニ部) -奄美の伝統行事-

諸鈍シバヤは島の暮らしや人の営みを次世代へ引き継いでいきたい100景の一つとして国土交通省の「島の宝100景」にも認定されています。
諸鈍集落以外にもカケロマ島には綺麗な海と大自然がとても多く残っている島です。

一度足を運んでみてはいかがでしょうかface02


諸鈍集落アクセス

古仁屋発フェリー フェリーかけろま(生間行き) 大人往復 500円
海上タクシーのチャーターも可能とのこと 片道2500円。 大勢で乗るとフェリーより安くなる可能性があるかもということでした。

生間港-諸鈍集落  フェリー発着時間に合わせてバス運行 大人110円 (所要時間3分ほど)
徒歩でも一山越えるだけですので行けます。(所要時間10〜15分ほど)

また、諸鈍シバヤ当日は、祭の終了時間に合わせてフェリーかけろまが増便となっており16時30発のフェリーが臨時便として運行されていました。
(大屯神社祭 開催時間 13:00〜16:00)

*参考 説明文は瀬戸内町ホームページの諸鈍シバヤを参考にしております。









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Posted by がじゅMarine at 18:54│Comments(6)イベント
この記事へのコメント
牧統さん先日の楽しまれた諸鈍シバヤの様子がとっても詳しく楽しく掲載されていたので お断りなしで紹介させていただきましたが・・・良かったでしょうか?
ゆっくりと のんびりと奄美時間を楽しみながら時折お邪魔させていただきますね。お疲れ様でした。
Posted by おしぁまな正子! at 2012年10月24日 21:29
おしぁまな正子さん、コメントありがとうございます。

先日はお疲れ様でした。HPで紹介いただきありがとうございます!
写真も見させて頂きましたが、素敵な写真ばかりですね☆

今度もまたどこかでお会いできるのを楽しみにしています。
Posted by がじゅMarineがじゅMarine at 2012年10月24日 22:49
がじゅMarineさん こんばんわ。

諸鈍シバヤ なかなか 行けなくて 

今回、映像で 見れただけで 嬉しいです!!

一度は 見てみたい!!
Posted by 甘味 at 2012年10月24日 23:03
甘味さん、こんばんは!

私も今回初めて諸鈍シバヤの見学に行ってきました。

なかなか行けないですが一度、見てみることをオススメします。

写真では伝わらないような、音であったり、名瀬とは違ったカケロマの風、空気、また地元の方々の歓迎ぶりには驚きます。

ブログでは紹介しなかったですが、手造りのミキやお餅なども観客の方へ配っていて、おもてなしの心も昔から伝わる伝統なのかなぁって実感しました。

私の長ーいブログ、最後まで読んでいただきありがとうございます。
Posted by がじゅMarineがじゅMarine at 2012年10月24日 23:17
がじゅMarineさん

遅い時間にこんばんは 仕事で遅いコメント失礼します

二つのブログ 感動しましたよ テレビで見た事があるけど今年のをまるで自分で見れた様な気がしました♪

携帯で拝見しましたので もう一度スマホで二度見します♪

有難うございます♪
Posted by ミッチー at 2012年10月25日 02:28
ミッチーさん、おはようございます。

いつもありがとうございます。

内容を上手く伝えられたか不安でしたが、コメントを頂きとても嬉しく思います。

これからも、奄美の情報を発信していけたらと思います♪
Posted by がじゅMarineがじゅMarine at 2012年10月25日 08:40
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今までにない喉ごしを。
奄美大島の北部、赤木名で作られた赤木名ミキです。冷蔵庫でキリリと冷やし暑い日にゴクッと一杯。乾いた喉にしみ込みます。

The KEIHAN.

奄美大島の郷土料理、鶏飯。説明せずとも伝わるその旨さ。炊きたてのご飯に、具材を好きなだけ
薬味を少しに
熱々のスープをかければ鶏飯のできあがり。
奄美の郷土料理をそのままに。
何度でも食べたくなる逸品です。

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温暖な気候を生かし強い太陽の日差しを浴びて育ったサトウキビから作られる黒砂糖はまさに逸品。口に含めば爽やかな甘みと独特の香り。黒糖焼酎の原料にもなる黒糖。奄美のお土産はここから始まります。

kasya-mochi

奄美の特産品で忘れちゃいけないのが、かしゃ餅
よもぎ餅とも言われます。昔は各家で作られていたのですが、よもぎの葉を取ること、作る人が減ったため最近ではなかなか見られなくなりました。カシャの葉で包んで蒸しているためとても良い香りとよもぎの爽やかな味わいがあたりいっぱいに広がります。

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