しーまブログ 島の物産品奄美市名瀬 ブログがホームページに!しーま新機能のお知らせ! さばくる~イベント情報受付中!~

2012年09月23日

秋名アラセツ-ショチョガマ編-

2012.9.22 旧暦八月初丙の日、龍郷町の秋名集落にてアラセツ行事

密かに楽しみにしていたこの日。 奄美大島にいながら一度も見に行ったことのない秋名のアラセツを見学してきました。


秋名のアラセツは国指定の重要無形民族文化財に指定されており山と海から稲霊を招いて五穀豊穣に感謝し、来年の豊作を祈願する祭りです。

早朝に「ショチョガマ」、夕方に「平瀬マンカイ」が行われるということで今日は早起きして行って参りました!


早朝と言っても一度も行ったことがない私は、午前3時半に名瀬を出発し、午前4時には秋名に着くという気合いの入れよう。。。

まだ誰もいないし...集落の人も来てないし...

秋名アラセツ-ショチョガマ編-


これがショチョガマの舞台となるわらぶきの屋根です。


とにかく神聖な場所という意識が強く、初めて参加するし...ここにいて邪魔にならないだろうかという不安の中、約1時間待ちましたよ。
蚊に刺されながら。


午前5時頃には機材を抱えた報道の方やカメラマンがそろそろと増え、集落の人もだんだんと集まってきました。



話を聞くと舞台のとこまで誰でも行っていいということで、暗い中ハブに注意しながら山中へ。。。
※ただし、屋根の上に乗っていいのは男性だけのようです。


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


途中ゲジゲジ?に遭遇しビクビクしながらの撮影です。


舞台の向きは、太陽の昇ってくる東の方向を向いており、秋名集落の水田も一望できます。


夜明け前には太鼓の音が鳴り響き集落の方々がどんどんと集まってきます。


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


最前列にはチヂンを持った方々が整列しアラセツの唄でしょうか、ずっと唄い続けます。


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


いつの間にか多くの観光客や報道陣、地元の方が集まり下の方までスゴイ人です。


まだ6時前なのにこんなに人が集まるのかと驚きでした。



秋名アラセツ-ショチョガマ編-


近くの方に話を聞くと、今年は土曜日にあったおかげか人が多いらしく、わらぶきの屋根の上には約100名近い男性が乗っているとのこと。

太鼓の音にあわせ「ユラ!メラ!」という掛け声とともに何度も屋根を揺すり、日の出の時間にあわせて屋根を傾き倒し、しかもその倒れる方位によって豊作の吉凶を占うようです。 


その方向が南向きがと豊作の知らせだと言われています。


ユラ!メラ!

秋名アラセツ-ショチョガマ編-


これがまたジラすんです。
少し傾いては動きを止め、日の出の時間を伺っているようです。

多くの小中学生や、赤ちゃんを抱いた方なども参加しているのも驚き!!


ユラ!メラ!!

秋名アラセツ-ショチョガマ編-


ここでハプニング?!発生です。 わらぶきの屋根につながれていた太い綱が突然切れました...

これも計算なのでしょうか? 周囲の反応を見る限りではそんな感じは見受けられません。

よーりよーりやぁ!
という言葉が飛び交ってます。 まだお日様が出てないようです。

しばらくこう着状態が続いた後、次第に声や動きに熱気を帯びてきました!


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


ついに踊りは最高潮に達し、バサバサという音とともに屋根が崩れ落ちました!!

今年の方向は南向きです!! やったぁ☆

手前の少年が落ちそうです。


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


倒れた屋根の上では歓喜の舞いです。

いつの間にか輪になり八月踊りを踊ります。


秋名アラセツ-ショチョガマ編-


土台の基礎部分。100名もの重さに耐え、幾度となく揺れる重圧にも耐え、日の出の時間にはしっかりと倒れてくれる。

伝統行事は本当にすごいです!長年の歴史と経験がちゃんと引き継がれているんですね。


秋名アラセツ-ショチョガマ編-

みんな笑顔で輪になり豊穣を祈願する。

一年に一度の行事ですが、本当に来て良かったと思います。 なんだか大きなパワーをもらいました。

戦時中には一度途絶えてしまったようですが、それ以降はどんなに天気が悪くても旧暦八月の初丙の日には行事が行われてきているようです。


私は今まで、島の伝統行事はならわしや昔からの言い伝えに縛られ、なんだかとても固いイメージがあったのですが、ショチョガマは男性
であれば誰でも屋根にのぼって参加でき、観光客も集落の人たちと同じように動き同じように喜びを共有できるように工夫されており、島
の伝統文化ってやっぱりいいな!と改めて思いました。


知らない人とでも、同じように掛け声をかけ踊り、汗をかくってやっぱり楽しいですもんねface02


夕方からの「平瀬マンカイ」にも行ってきましたが、今日はここまで!!


平瀬マンカイ編はまた後ほどアップしたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。



同じカテゴリー(イベント)の記事画像
平瀬マンカイ2015
みしょらんガイド2015
パンマルシェ
amammyイベント開催
大島紬のイベント -つむぎズム-
結ノ島CAMP 2015
今年一年ありがとうございました
しーまブログオフ会に行って来ました!
同じカテゴリー(イベント)の記事
 平瀬マンカイ2015 (2015-09-21 18:46)
 みしょらんガイド2015 (2015-07-09 16:16)
 パンマルシェ (2015-06-21 14:54)
 amammyイベント開催 (2015-05-10 19:44)
 大島紬のイベント -つむぎズム- (2015-03-02 19:22)
 結ノ島CAMP 2015 (2015-02-15 13:39)
 今年一年ありがとうございました (2014-12-31 20:27)
 しーまブログオフ会に行って来ました! (2014-12-08 10:47)

Posted by がじゅMarine at 01:34│Comments(0)イベント
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

奄美の情報をお届けします
島で頑張る人を応援します
大島紬雑貨原ハブ屋奄美


KARINTOU

凪屋手造りかりんとう。
サクッとやさしい口あたり。
今までにない軽さは奄美大島で大人気のおからでつくったかりんとうです。ひと口食べるともうひと口...一度食べるととまりません!
数量限定の商品です。

KUPI KUPI♡

KUPI KUPIのキッチンに溶け込む外国雑貨風のオシャレなボトルは、鹿児島県の女性のみのプロジェクトチームによって作り上げられました。飲んだ後も便利に使えるキャップを持ったボトルです。女の子の飲む焼酎は見た目だって可愛い!

Gokuri to MIKI

今までにない喉ごしを。
奄美大島の北部、赤木名で作られた赤木名ミキです。冷蔵庫でキリリと冷やし暑い日にゴクッと一杯。乾いた喉にしみ込みます。

The KEIHAN.

奄美大島の郷土料理、鶏飯。説明せずとも伝わるその旨さ。炊きたてのご飯に、具材を好きなだけ
薬味を少しに
熱々のスープをかければ鶏飯のできあがり。
奄美の郷土料理をそのままに。
何度でも食べたくなる逸品です。

Fresh Fish

南国情緒溢れる色とりどりの魚たち。
食べたくても食べれない南国の新鮮なお魚をお届けします。なかなか水揚げされない高級魚から、お店で大人気のあの魚まで。
新鮮なものを新鮮なうちに
あなたのもとへお届けします。

Refined Sugar

奄美の特産品といえば、そう黒砂糖。
温暖な気候を生かし強い太陽の日差しを浴びて育ったサトウキビから作られる黒砂糖はまさに逸品。口に含めば爽やかな甘みと独特の香り。黒糖焼酎の原料にもなる黒糖。奄美のお土産はここから始まります。

kasya-mochi

奄美の特産品で忘れちゃいけないのが、かしゃ餅
よもぎ餅とも言われます。昔は各家で作られていたのですが、よもぎの葉を取ること、作る人が減ったため最近ではなかなか見られなくなりました。カシャの葉で包んで蒸しているためとても良い香りとよもぎの爽やかな味わいがあたりいっぱいに広がります。

削除
秋名アラセツ-ショチョガマ編-
    コメント(0)