
異変に気付いたのは、雨が降らないと嘆いていた
8月の夏の日でした。
浦上教会横の大きなリュウキュウマツの木の葉が茶色に染まり
歩道沿いに植えられていた全ての木が枯れ始めていました。
この頃、奄美大島全域で広まっていたマツクイムシの被害により
奄美のほとんどの山が茶色に染まり、松の木が枯れ始めていました。
おそらく、この大きな松の木もマツクイムシの被害によるものだと思いますが
みるみるうちに朽ち果て、枝が折れ始めてきたので
倒木被害を避ける為にいよいよ、人の手によって撤去されることになりました。

私が学生の頃は、通学路にあり毎日横を通っていた松の木
これまで意識する事も全然なかったのに
これが自立している最期の姿だと思うと感慨深いものがありました。

人間にとっては膨大な時間をかけて作り出された自然も
地球規模の歴史でみたらほんの小さな出来事なのでしょうか。
増えすぎると減らされるような何かが起こる
少なくなると新しい何かが生まれ、
大切に守ろうという働きがおこる。
私はただ見守ることしかできませんが
なんだか色々と考えさせられた一日でした。

今まで見守ってくれてありがとう。